何もかもが嫌になっても

 とうとう不振にあえぐ中崎翔太が出場選手登録を抹消される見通しとなった。今期の中崎は“中崎劇場”と地元紙に書かれるほど深刻な状況であり、我々ファンから見ても不安定感は否めなかった。3度連続で胴上げを経験した“功労者”に二軍行きの決断を下すことは、難しいものであったと思う。何事も「変化させる」ことに、抵抗があるだろう。学校や職場で、自分の置かれる状況が変わると、少なからず誰もが戸惑いを感じるはずである。プロ野球選手の世界は分からないが、実績や名前に囚われて、代えたくても代えられない事情というのが、恐らくあると思う。首位を読売ジャイアンツに譲った今、不調の中崎翔太を抹消する措置をとった。そして、同じく不振の田中広輔をあえて?(意図が分からない)1番に戻した。首位を陥落したという変化に何らかの変化を起こそうという首脳陣の思惑はなんとなく伺えるが、いかんせん遅い気がする。ただ、8番センターで出場した高橋大樹の起用は光っていた。結果がでなければ、地獄。結果が出れば、天国。プロの世界における“決断”は、かなり難しいものなのではないか。

 日本生命セ・パ交流戦、はっきり言って嫌である。かくいう私も苦しい苦しい試合を、テレビや野球速報アプリで観戦するか否かという“決断”に毎試合迫られている。それでも何だかんだと変化を恐れて、無心でカープを応援している私が、居る。