KJ通算50勝 11連勝貯金10

 今日の広島巨人戦は、痺れた。というか、かなり疲れた。8回、好投していたKJが山本の被弾から集中力を欠き、降板。途中から出てきたレグナルトが坂本に2ランHRを打たれたときは、東京ドームならではの独特な雰囲気に飲み込まれ、どうなることか、と見ていられなかった。なんとか後続を断ち、迎えた9回の中崎。また例のごとく中崎劇場の始まり、始まり。先頭の要警戒ゲレーロに長打。もう1点は覚悟していた。けれど、田中広輔が救ってくれた。「1日1善」というのがしっくりくるのだろうか。田中広輔選手には失礼かもしれないが、開幕からかなりファンの間でも厳しい声が後を絶たない。それでも勝負の分かれ目となる守備でチームを救い、劇場のヒーローとなった。選手個人に手厳しい原監督とは対照的な緒方監督は苦しむ田中を褒め称えていた。それが勇気付けになり、元の状態になると信じているのだろう。

 打線の方は相変わらずの好調で、バティスタが大きな大きな一発。大学でスペイン語を専攻している私にとってドミニカン(フランスア含め)の活躍に学習意欲が増す。鈴木誠也、西川龍馬の3人に打席が回ると、試合が動く予感がぷんぷん漂ってくる。

 クリス・ジョンソン。今年は開幕から出遅れて、本来の投球が出来ておらず、二軍降格も囁かれていた。しかし、ここに来て失点を許すことが減り、通算50勝を達成。来日5年目、日に日に他チームの研究が進むことで助っ人の活躍が難しくなるのではないか、と私自身思う部分もあるが、カープの頼れる左腕として結果を残してくれている。今日のジエンゴも素晴らしかった。雨にも負けず、風にも負けず、夜にも負けず、女房役の石原と二人三脚で頑張って頂きたい。

 勝つと、気持ちがいい。嫌なことがふと現実に舞い込んできても、勝つと、少し忘れられる。さて、26日はカープだけでなく、サンフレッチェも試合を控えている。カープと対照的に調子を落としている紫は、リーグ戦5連敗中。相手は因縁のライバル・浦和レッズ。両チーム共、アウェイ関東の地で広島の底力を見せつけてほしい。