横浜と“惨”連戦

 フランスアが抑えていれば、勝てていた。中継ぎ投手は踏ん張って味方の援護を待つが、報われない。今季を象徴するゲーム。何とかサンフレッチェと同じく2-2の引き分けにもつれ込んだ試合とプラスに捉えるしかない。救援に失敗したフランスアに関しては単純に抑えが向いていないということであろう。交流戦から抑えを任されたが、難なく終わった試しがない。報道通りローレンスを先発としてヤクルト戦で昇格させるのであれば、フランスアの抹消も頭にあるのではないだろうか。ファンはあれだけ非難していたが、中崎は偉大だった、と身に染みて感じる。打線は相変わらず淡白で、「逆転のカープ」の面影はもうない。ビッグイニングは作れず、肝心のチャンスで凡退の繰り返し。結果と内容が合致している。とくに、今日の9回無死満塁で會澤、磯村の三振。田中の内野ゴロで無得点に終わり、流れは横浜へ。2死からあっさり代打佐野に打たれ、戦意を喪失した。代打が打つチームは、試合を制する。田中に代打を送れない、送らないということをしたり、代打としてもスタメンとしてもまずまずの結果を残していた小窪を抹消したりといった姿勢を取ってきたからこそ、代打のスペシャリスト的な存在が出てこないのではないだろうか。長いシーズンどん底に沈むことはあると思うが、波が激しすぎて、よく分からなくなる。良い時は固定できるが、結果が出なくなると何かをいじって探らなければならない。実績に囚われ、不調の選手をベンチに置き続けると、事態は更に深刻化してしまうのではないか。

 二軍には、野手であると、坂倉や下水流、岩本らが。投手では中崎、野村、今村、永川。選手として大事な時期を迎えている選手や、経験の豊富な選手も控える。救世主は誰なのか。この状況がいやでもカープを見続けたファンにその答えは分かる。カープファンはそうやって大きな穴を埋める存在に目を細めながら、苦しい時期を乗り越えてきた。4連覇という高い壁を破るには、私達の忍耐力も試されると肝に銘じなくてはならない。この試練に耐えろ、カープ