衝撃の森島 浦和を沈める

宿敵の浦和レッズを木っ端微塵にした。3連敗中の浦和との試合とはいえ、広島も5連敗中。こんな最高のゲームになると誰が予想したことか。シャドーの位置に入った森島司が先制ゴールを皮切りに、暴れ回った。ACLから好調を維持し続ける“モリシ”を止める者はもはや居ない。浦和の外国人達も悪質なタックルで止めるのがやっとだった。

 ただ、一つ気がかりなのが前半に途中交代したエミル・サロモンソンの怪我の具合だ。ベンチに下がってから立つことは出来ていたが、どのような状態なのかはまだ分からない。軽傷であると信じたい。

  チームの伸びしろとしては、縦へのパスの精度と決定力だろう。リーグ戦上位進出やACLで上に上り詰めるために、もっともっとそういった所を鍛えて、試合を優位に運べるようにしてほしいと思う。あと、今日ベンチ外となった野津田に関して、広島の人からの高い期待値をひしひしと感じるので、この森島の活躍をバネに選手同士が高め合うと、試合を見るのが更に面白くなっていくはずである。

 私自身、今日の“広島ダービー”は自宅でなく、グッズショップで観戦をした。普段、アウェイの試合を一人で見るよりも、ポジティブな感情が持てるので好きだ。今日は、浦和相手に4発と無失点。今までの失意が嘘のように、興奮を覚え、見知らぬおじさんとハイタッチを交わしてしまった。「寿司じゃ、酒じゃ」と狂喜乱舞する見知らぬサポーターの嬉しそうな顔を見て、微笑んだ。サンフレッチェが勝つと、月曜からの生活も頑張れる。まだ未成年の私は、コーラを口に含み、至福の日曜日に疲れを癒す。

 最後に、心なしか、皆川佑介の顔色が、スタートから良かったのが、嬉しかった。