“硬い”鯉人 北の大地で何想う

 勝てる気が、しなかった。広島東洋の選手の動揺が、画面からひしひしと伝わってきた。3番から7番の野間までヒットが一本も出なかった。クリーンアップを含む中軸が、自分の打撃をできていないのが現状である。悔しいが、これでは点に繋がるはずもあるまい。それが顕著になったのが、10回表。今日のゲーム展開からすれば、ノーアウト満塁は最大のチャンスであった(のちにチャンスではなく、ピンチと称される)しかし、その機会を菊池が力無い打球のサードゴロ。後続のバティスタも同じような当たり。頼れる4番鈴木誠也も…救われた。3塁線ファウルで命拾い。落ちる球を見切って、しっかりと押し出しを選んだ。結局、次の西川が、外野フライで凡退。外野フライがツーアウトから出るとは、、プロ野球は、なんて残酷なんだ。

 答えは、その通り。抑えとして出たフランスアがその裏に、呆気なく王に痛恨の同点適時二塁打を打たれる。(私は、王のガッツポーズを見て、2つ勝ち越しておいて広島東洋を嘲笑うかのような表情だったので、地団駄を踏んだ)

後続は連続三振で断ち切ったらしい。(私は気分転換で風呂へ) 風呂から上がった私は、カープの攻撃ファンファーレと共にテレビの前へ入場。心は冷め切っていながら、体だけは燃えていた。一進一退の攻防も、広島打線が鳴りを潜め、迎える12回の北海道日本ハムの攻撃。マウンドに中崎。2016年の日本シリーズのアレを思い出してしまったファンも多いだろう。1つアウトを取って迎えた大田泰示。センターへの2塁打を打たれる(私個人的には、ベンチでしきりに興奮する清宮幸太郎の姿に腹が立ってならなかった)しかし、後の打者を抑え、見慣れた中崎との試合終了劇。実に疲れた。

 一つ言えるのは、広島東洋も結果こそ悪いが、打撃の後少しの部分が足りないだけで、中継ぎ投手の奮闘もあり、接戦の試合ができている。そこは、良い点であろう。今大ブレーキにある打線は、早急に先発・リリーフ陣を援護してほしいと心から思う。(それから、埼玉西武もなぜ簡単に巨人に負けるんだ。それが、一番ムカついた)マァ、ああだこうだ言うのもあれなので、この辺で。

 さて、明日はサンフレッチェ広島がホームゲームを湘南ベルマーレと激突する。奇しくも、前節はカープと同じ札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌に無様に嫌な負け方をして、悲しい気持ちになった。明日の一戦も、もう落とせない。中断期間で、立て直せているかという重要なゲームなので、カープ交流戦に嫌悪を覚える皆さん、是非エディオンスタジアム広島へ!