交流戦地獄

 本拠地マツダスタジアムで、カード3連敗(3タテ)を食らった。小園の起用や、髙橋大樹の5番起用、中継ぎの起用法を弄って打開しようという姿勢は見せた。第1戦は、たまたまチケットを頂き、内野自由席で観戦することが決定し、前日のサヨナラ勝利の余韻に浸り、また一段と心が弾んでいた。しかし、蓋を開けてみれば、超満員のマツダスタジアムで、擁護することのできぬ稚拙な試合が繰り広げられていた。山口翔の早々の降板は予期していたとはいえ、点を取ったと思ったら、取り返され、という緊迫したゲームの中で1点リードで迎えた9回1死から小園のエラーで出塁を許し、直後に4番吉田正尚に逆転のツーランを運ばれるというドラマチックな展開。フランスアが派手に決めてくれた。発狂もののこの試合、現地観戦でなければ、物の一つや二つ、壊してしまっていただろう。だが、今の時代は便利なもので、SNSの鍵アカウントでぶちまけて、ことなきを得る。

 2戦目。小園がまたしても2つのエラー。アドゥワの好投。勝てず。

 そして3戦目。両先発の好投とリリーフの力投もあり、延長へ突入。終わってみれば、9-3の敗北。はっきり申し上げて、バカだと思う。連日の接戦で、得点のチャンスを悉く逃し、野手が投手を苦しめる。そのためゼロに抑えても勝つような気がしないし、今日でいうと、9回1死1.3から會澤が内野ゴロ。代打長野が見逃し三振。最大のビックチャンスを潰し、表の回の守備も集中力に欠け、これでもかという程に滅多打ちされ、気づけば9失点の火だるま。NHKを通して全国の茶の間に恥ずかしい姿が、映し出された。ショートとサードの人材不足、4番を始めとする野手陣の不振、外国人選手の起用方法、クローザーの不安定さ。脆さが次々と浮き彫りになってくる、広島東洋

 このチームを誰が救ってくれるのだろうか。3連覇の光の裏にある影の部分が、この6月の擬似“日本シリーズ”で予想を遥かに超える姿で、露呈している。f:id:carprecce57:20190623180319j:image